先日の地震で避難所や車内に避難されている方は、エコノミークラス症候群に要注意をしてください。
ニュースでもエコノミークラス症候群の注意を呼びかけていますが、具体的な予防方法は紹介されていません。
今回は効果的なエコノミークラス症候群の予防方法、症状、チェック方法についてご紹介します。
エコノミークラス症候群は深部静脈血栓症(しんぶじょうみゃくけっせんしょう)といい、血管に血の塊である血栓(けっせん)ができてしまうことです。
血栓ができてしまうと肺に流れて血管がつまり呼吸困難におちいります。
エコノミークラス症候群はとても危険な状態のため、必ず予防をしてください。
それではエコノミークラス症候群(深部静脈血栓症)の予防方法、症状、チェック方法についてご紹介します。
エコノミークラス症候群の予防方法とは?
エコノミークラス症候群は血管に血栓ができてしまう状態です。
血液の循環が悪くなるとで、血管に血栓ができます。
足の血液は筋肉が動くことで循環しますが、避難所や車内など動く範囲が狭かったり、動く機会が減ると血栓ができる可能性が高まります。
これは特に高齢者で起こりやすいため注意をしてください。
血栓の予防で効果的なのは“ふくらはぎ”の筋肉を使うことです。
予防方法は簡単で、このようにつま先立ちをしましょう。
立って出来ない場合は座った状態でも効果があるため、座ったままつま先立ちをしましょう。
座った状態でも出来ない方は、手でふくらはぎを圧迫しながらマッサージをしましょう。
ふくらはぎの運動の他にも足首を上下に動かしたりグルグル回したりしましょう。
ふくらはぎの運動は可能な限り頻繁に行ってください。
ふくらはぎの運動に加えて、できるだけ歩くようにしましょう。
歩くことでふくらはぎの筋肉も使え、カラダ全身の筋肉も使えるため効果的です。
歩くことが難しい場合は、足をできるだけ高い位置にしておきましょう。
横になり足の下にモノを入れたり、車内ではダッシュボードの上に足を乗せたりして対応をしてください。
エコノミークラス症候群の症状やチェック方法とは?
エコノミークラス症候群の症状は、痛みや熱感、腫れなどがみられます。
血栓の検査法としてホーマンズ徴候があります。
この検査方法は、足を伸ばした状態で足首を上に向ける(背屈:はいくつ)と痛みが生じます。
痛みや熱感、腫れなどの症状に加えホーマンズ徴候がみられる場合は、エコノミークラス症候群である可能性が高いため必ず医師の診察を受けてください。
血栓ができた状態で急に歩いたりすると、血栓が流れ肺につまり呼吸困難等の重症な症状が生じます。
エコノミークラス症候群の可能性があり診察を受ける前は、絶対に足に体重をかけないようにして移動してください。
体重をかけることで血栓が肺に流れてしまう恐れがあります。
まとめ
エコノミークラス症候群は、避難所や車内など動く範囲が狭くなることで起こる可能性が高まります。
エコノミークラス症候群になると呼吸困難等の重症な症状が生じるため、必ず予防をしましょう。
予防をすれば防げるため、可能な限り頻繁にふくらはぎの運動を行ないましょう。
また循環を良くするためにも、足はなるべく高い位置にしておきましょう。
エコノミークラス症候群が疑われる場合は、自己判断せず必ず医師の診察を受けてください。
少しでもお力になることができれば幸いです。
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