ランニングシューズとウォーキングシューズの違いや特徴、シューズ選びのポイントについてご紹介します。
またランニングやウォーキングで足にかかる負担の減らし方もご紹介します。
ランニングシューズとウォーキングシューズの違いって、聞いただけではわかりませんよね。
似ているように感じますが、実は全く違いますので特徴を含めご説明します。
そしてシューズを選び方もイラストを用いてご紹介します。
最後にはシューズを買うときに“あるもの”もチェックしておくと良いので、そちらもご紹介しますね。
ランニングシューズとウォーキングシューズの違いとは
ランニングシューズの特徴と違い
ランニングシューズの特徴はクッション性に優れていることです。
ランニングはウォーキングと違って常に足に負担がかかるためクッション作用が必要になります。
そしてランニングでは早い足の動きが求められるため、比較的軽い素材でできています。
足の汗もかきやすいため通気性の良いメッシュ性の素材が多く、足にフィットしやすいように若干伸縮性のある柔らかい素材でできています。
ウォーキングシューズの特徴と違い
ウォーキングシューズの特徴はランニングシューズと違って重い作りになっていることです。
ランニングシューズは長い距離を走ることを目的としていますが、ウォーキングシューズは長い距離を歩くことを目的としていますよね。
つまり長い距離を歩いても疲れにくくするために、やや重い作りになっています。
「長い距離を歩くなら、軽いほうがいいだろ!」って思いますよね。
歩きのスペシャリストである理学療法士の私が解説しましょう。
実は歩くときってそこまで筋力は使わず、足を出すときは振り子のようにして出しています。
つまり靴がかるすぎるより、やや重さがある方が足が出しやすくなり、疲れにくくなるのです。
このような理由もあり、ウォーキングシューズはやや重く、しっかりとした作りになっているのです。
ウォーキングシューズとランニングシューズの違い
項目 | ウォーキング | ランニング |
重さ | 重い | 軽い |
伸縮性 | ほとんどない | ある |
素材 | しっかりしている | 柔らかい |
クッション作用 | ある | ある |
通気性 | そこそこある | ある |
シューズの選び方とは
シューズを選ぶときに、なんとなく足のサイズだけで選んでいませんか?
サイズだけで選んでいるとかなり危険です。
実は足の形は3種類に分けられ、人それぞれ形が異なります。
そのため足の形に合ったウォーキングシューズやランニングシューズを選ばないと足に痛みが生じたり、女性では外反母趾になるリスクが高くなります。
足に負担をかけないためにも、正しい知識を知ったうえでシューズを選ぶといいですね。
足のサイズとは
まずは基本的な足のサイズについてです。
足のサイズといえば、23.0㎝26.0㎝といった足の長さを思い浮かべると思います。
しかしサイズは長さだけでなく、横幅もかなり重要です。
例を一つあげましょう。
たとえば、ナイキのシューズは他のメーカーと比べ細身に作られています。
シューズの底の幅に対して足裏の幅の方が広いとはみ出してしまい、足がシューズにフィットせず不安定な状態となり負担がかかります。
反対に、シューズの底が幅広いものに対して足の幅が細かったらシューズの中で足が動いてしまいフィットしませんよね。
このように足の幅にシューズの幅が合っていないと足に負担がかかり痛める原因になるので、足の長さだけでなく幅のサイズもしっかりと確認することが重要です。
メンズ・レディースの足幅
足の幅は全部で10段階あり、細い順位にA,B,C,D,E,EE,3E,4E,F,G(6E)の10段階です。
こちらはJIS規格の表です。
【レディース】
3つの足型とは?
足には3種類の足型があります。
【3つの足型】
□エジプト型
□ギリシャ型
□スクエアー型
エジプト型
エジプト型は足の親指が最も長く、小指に向かって徐々に短くなっていく形です。
日本人の約8割はこの形と言われています。
このような足型の人が、つま先の狭い靴を履いたら指が締め付けられることはイメージ付きますよね。
これは外反母趾のリスクにつながるため、ハイヒールを履く女性は特に注意が必要です。
このような足型は親指側が広くなっているオブリークトゥタイプの靴が合います。
ギリシャ型
ギリシャ型は、人差し指はもっとも長い足型です。
日本人の約2割はこの形と言われています。
このような足型は第2・3趾の部分が長いラウンドトゥタイプの靴が合います。
スクエアー型
スクエアー型は、5本の指の長さが同じような足型です。
日本人の約数%はこの形と言われています。
このような足型では、つま先が狭い靴を履くと外反母趾の原因につながります。
つま先全体が広くなっているスクエアートゥタイプの靴が合います。
靴選びのポイントとは?
【選ぶときのポイント】
①足の縦と横幅のサイズを計測し合わせる
②足型に合った靴を選ぶ
③つま先の曲がる位置を合わせる
④かかとを覆う部分が硬いものにする。
①と②に関しては先ほどご説明したように選んでみてください。
③は、つま先の曲がる位置と靴のつま先の曲がる位置を合わせることが大切です。
つま先の関節は中足趾節関節(ちゅうそくしせつかんせつ)といい、この位置と靴のつま先の曲がる位置が合うか確認し選びましょう。
この位置が合っていないと、ランニングやウォーキングをしたときにつま先で蹴り出すことができません。
④かかとを覆う部分が硬いものを選ぶことが重要です。
かかとがしっかりと支えられていないと安定せず、足裏の内側がつぶれてしまう扁平足のリスクにつながります。
シューズを履いたときに、かかとの部分が硬めでしっかりフィットしているものを選びましょう。
インソールもチェックしよう!
シューズも重要ですが、インソール(中敷き)も同じぐらいかなり重要です。
靴にもインソールは入っていますが、柔らかい素材でインソールの機能としては最低限のレベルです。
インソールによって足への負担も変わるため、インソールはとても重要です。
【インソールの役割】
□衝撃吸収
□痛みの軽減
□足部機能の補助や向上
□足部アライメントの調整
□姿勢の改善 など
このような役割があり、ランニングやウォーキングは特に足に衝撃が加わりやすいため重要です。
インソールを入れることで扁平足をサポートできたり、足への衝撃を吸収できるためインソールを入れるだけで負担はかなり減ります。
100円均一などでもインソールは売っていますが効果は望めないため、インソールを中心に扱っているお店で選ぶのがいいですね。
まとめ
ランニングやウォーキングをするときにシューズやインソールはとても重要になるので、しっかりと選ぶポイントを抑えて購入をしましょう。
今回ご紹介した内容に関してはこちらの本に載っており、一般の方でもすごく参考になる本なので是非読んでみてください。