アキレス腱はジャンプ(跳躍)といった瞬発的動作でとても重要です。
パフォーマンスを上げたい方、バレーやバスケをしている方は必見です。
それではアキレス腱の作用やトレーニング方法についてご紹介します。
みなさんもご存じ『アキレス腱』は、かかとのすぐ上にあるピーンと張った部分です。
アキレス腱は有名なカラダの一部ですが、その機能について知っている人は少ないです。
実はとても重要な働きをしており、スポーツを行う方は知っておいた方がよいでしょう。
アキレス腱とは?
アキレス腱はふくらはぎの筋肉とかかとの骨である踵骨(しょうこつ)をつなぐ部分になります。
アキレス腱はコラーゲン線維が束になりできており、多少弾力性はありますが筋肉のように大きく伸びたり縮んだりはしません。
アキレス腱とつながっているふくらはぎは下腿三頭筋(かたいさんとう筋)といい、腓腹筋(ひふく筋)とヒラメ筋によって構成されています。
下腿三頭筋は足関節を底屈させる筋肉であり、つま先立ちを行う筋肉です。
アキレス腱の作用とは?
アキレス腱には粘弾性といって粘性と弾性の作用があります。
粘性とはいわゆる『粘り具合』、弾性とはいわゆる『弾力・やわらかさ』のことです。
アキレス腱は伸びたり縮んだりしないで硬いシメージを持たれる方もいると思うますが、実はバネのように伸び縮みします。
粘性が低い方が戻りがよいため良いバネ機能があり、弾性が低いほうがやわらかいです。
アキレス腱の作用をもう少し詳しくみていきましょう。
アキレス腱の4つの作用 ①バネ作用 ②スピード作用 ③受動的にエネルギーを貯める ④歩行の効率を良くする
《バネ作用》
バネをイメージしてみてください。
バネを伸ばすと縮もうとしますよね。
アキレス腱にもバネの作用があり、伸ばされると縮みます。
《スピード作用》
アキレス腱には早く縮もうとするスピード作用があります。
《受動的にエネルギーを貯める》
歩行や走行、ジャンプといった動作で受動的にアキレス腱にエネルギーを貯め、力を発揮します。
《歩行の効率を良くする》
バネのように伸ばされることでエネルギーを貯蓄し、そのエネルギーを利用することで歩行の効率を良くしています。
アキレス腱とパフォーマンスの関係とは?
ジャンプは、ふくらはぎの筋肉である下腿三頭筋で行っているように思う方が多いのではないでしょうか。
下腿三頭筋も大切ですが、実はアキレス腱がとても重要となります。
先ほど、アキレス腱の作用で『バネ』と『スピード』があるとお伝えしました。
ジャンプをイメージしてみてください。
リズミカルに早くジャンプを行うには、下腿三頭筋の力だけではできません。
アキレス腱のバネ作用に加え早く伸び縮みするスピードの作用があるからこそ、可能となっています。
このようにジャンプは下腿三頭筋とアキレス腱がうまく共同して働くことで行われます。
アキレス腱のトレーニング方法とは?
筋力トレーニングをし筋力を付けても、なかなかパフォーマンスに変化が出なかった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
先ほど、アキレス腱には粘性と弾性があるとお伝えしましたが、ポイントは粘性です。
粘性はストレッチをすることで低下します。
つまり、アキレス腱の戻りが良くなるということです。
筋力トレーニングばかりをしていると腱が固くなり、バネ機能も働きづらくなります。
結果として筋力がついたにも関わらずジャンプの高さが変わらず、パフォーマンスに反映されません。
パフォーマンスを上げるにはトレーニングで使った腱に対して、しっかりとストレッチを行い粘性を低下させることです。
このように筋トレだけではパフォーマンスへの汎化が不十分なため、しっかりと腱に対してもアプローチをすることが重要です。
まとめ
今回はアキレス腱についてご紹介してきました。
アキレス腱には、バネやスピードといったパフォーマンスに関わる機能があります。
そのため『使えるアキレス腱』を手に入れるためにも、筋トレに加え運動前後にはしっかりとストレッチを行いましょう。
ストレッチを甘くみず、しっかりと行いましょうね!
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