太ももの骨である大腿骨はまっすぐではなく角度がついていたり捻れています。
この角度のことを頸体角や前捻角といいます。
今回は頸体角と前捻角について、内股の原因についてご紹介します。
大腿骨とは?
大腿骨とは足のもものところにある骨です。
イラストで見てみましょう。
大腿骨の頸体角とは?
大腿骨には頸体角(けいたいかく)という傾きがあります。
イラストで見てみましょう。
引用1)
頸体角は前からみた時の大腿骨頸と大腿骨体内側のなす角度です。
正常の角度は125°です。
この角度はとても重要です。
頸体角が正常角度より大きくなると外反股(がいはんこ)、小さくなると内反股(ないはんこ)といいます。
引用1)
実は頸体角は小さい頃は140°程度で外反股です。
成長して歩くことができるようになることで、頸部に負担がかかるようになり角度が125°になります。
次に前捻角についてご紹介します。
大腿骨の前捻角とは?
頸体角は前から見た時の角度でしたが、前捻角は上から見た時の角度です。
まずはイラストで見てみましょう。
引用1)
前捻角とは上から見た時の大腿骨体と骨頭の間のねじれのことです。
正常では頸部は大腿骨内外側顆部の横軸に対して10〜15°程度前を向いています。
小さい頃は前捻角は約30°程度です。
成長するにつれて前捻角が減少し、小学校にあがる時期ぐらいに15°程度になります。
イラストで見てみましょう!
引用1)
この前捻角が大きすぎる場合、内股での歩き方と関連しています。
同じようにつま先をまっすぐ前にして立った場合のイラストです。
引用1)
これを前捻角の位置を同じにしてみましょう。
引用1)
そうするとつま先は内側を向いています。
内股になる人は体のクセ以外に、骨の構造的にも内股になりやすい方がいらっしゃいます。
まとめ
今回は頸体角や前捻角についてご紹介してきました。
太ももの骨である大腿骨はまっすぐではなく角度がついていたり捻れています。
前から見た時の角度を頸体角といい、上から見た時の捻れを前捻角といいます。
頸体角の正常角度は125°です。
頸体角が正常角度より大きくなると外反股(がいはんこ)、小さくなると内反股(ないはんこ)といいます。
子供の頃は140°程度で成長するにつれて角度が減少してきます。
前捻角の正常角度は10〜15°です。
子供の頃は30°程度で成長するにつれて角度が減少し、小学校にあがる頃に15°程度になります。
この前捻角が大きすぎる場合、内股での歩き方と関連しています。
内股になる人は体のクセ以外に、骨の構造的にも内股になりやすい方がいらっしゃいます。
この頸体角や前捻角は股関節の状態を把握する上で重要な項目の一つです。
頭の片隅に入れておくだけでも股関節に詳しくなれますよ!
《参考・引用文献》
1)嶋田智明ら:骨格筋のキネシオロジー.p411-415.医歯薬出版株式会社.2005
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