膝のお皿はとてもよく動くことをご存知ですか?
膝の曲げ伸ばしをするときにお皿がスムーズに動くことがとても重要です。
今回は膝のお皿である膝蓋骨の解剖学、お皿の動かし方、膝を曲げるときの膝蓋骨との関係について紹介します。
膝のお皿とは?
みなさんが『膝のお皿』とよく言うのは『膝蓋骨』という骨のことです。
膝蓋骨は丸く、平らなためお皿に似ています。
膝蓋骨は膝関節を構成する骨の一つでとても重要です。
まずはイラストで見てみましょう
膝蓋骨は大腿骨の前側にあります。
大腿骨と膝蓋骨の間も関節の一つと分類され、膝蓋大腿関節といいます。
膝蓋骨はどのように動くの?
実は膝蓋骨は複雑に他方向へ動きます。
膝蓋骨の動きについて詳しくご紹介します。
膝蓋骨は上下左右に動くことは基本ですが、これに加えななめに傾いたり、回旋もします。
イラストで見てみしょう 。
〜上下左右への動き〜
上下左右にはこのように動きます。
〜左右・前後への傾き〜
【左右への傾き】
このイラストは足元の方から見た状態です。
向かって右側が膝の内側、左側が外側になります。
青の点線が膝蓋骨の動いた後の状態です。
【前後への傾き】
青の点線が膝蓋骨が動いた後の状態です。
〜回旋の動き〜
青の点線が膝蓋骨が動いた後の状態です。
膝蓋骨はこのように多方面へ良く動きます。
また膝蓋骨は膝を曲げたときに約8㎝も動きます。
これにより、膝関節はスムーズに動くことができます。
逆に膝蓋骨の動きが悪くなると膝の動きに影響がでます。
膝を曲げたと際の膝蓋骨の動き方とは?
膝を曲げたと際の膝蓋骨の動き方についてご説明します。
①正面:膝蓋骨は外旋します。
②正面:膝蓋骨は内側へ移動します。
③下から:膝蓋骨は内側へ傾きます。
④横から:膝蓋骨は上側へ傾きます。
⑤正面:膝蓋骨は下側へ動きます。
このように膝を曲げる際に、膝蓋骨は複雑に動きます。
そのため、膝蓋骨が良く動くことは非常に重要です。
膝の動きが少しでも悪くなると、膝の屈伸がスムーズにいかなくなります。
膝蓋骨の動かし方とは?
膝蓋骨の動かし方についてご紹介します。
膝蓋骨を動かす際は、基本的に膝を伸ばしましょう。
膝を曲げていると膝蓋骨は動きづらいです。
膝蓋骨を動かす際は、①指で膝蓋骨をつかむ ②手のひらで膝蓋骨を抑えましょう。
②の手のひらの際は、ここのくぼみの部分にお皿を引っ掛けると動かしやすいのです。
膝蓋骨はこの辺りにあります。
触ると丸い骨が出っ張っているためわかりやすいと思います。
それでは一つずつ動かし方をご紹介します。
〜上下への動かし方〜
指で膝のお皿を持ち上下へ動かしましょう。
下へ動かしづらい場合は、手の平で押しましょう
〜左右への動かし方〜
指で膝のお皿を持ち左右へ動かしましょう。
〜回旋の動かし方〜
このように握り、膝蓋骨を軽くひねるように動かしましょう
〜上下の傾きの動かし方〜
膝蓋骨の上下の端を指で持ち交互に押しましょう
〜左右への傾きの動かし方〜
膝蓋骨の左右の端を手の平で上から交互に押しましょう
膝蓋骨を押す強さに関しては、膝蓋骨が動く程度で大丈夫です。
ポイントとして、しっかりと膝蓋骨をつかまないと皮膚だけが動いてしまい膝蓋骨自体が動きません。
しっかりと膝蓋骨がつかめてれば、膝蓋骨動いているのが感じられます。
是非行ってみてください!
まとめ
今回は膝蓋骨の動きや動かし方についてご紹介しました。
膝のお皿は膝蓋骨といい、膝を曲げ伸ばしする際に非常に重要な部分の一つです。
膝蓋骨は大腿骨の前にあり、膝蓋骨と大腿骨の関節を膝蓋大腿関節といいます。
膝蓋骨は上下左右に動くことは基本ですが、これに加えななめに傾いたり、回旋もします。
膝蓋骨は多方面へ良く動くため膝がスムーズに曲げ伸ばしすることができます。
この膝蓋骨の動きが悪くなると膝がスムーズに動かなくなるため、膝蓋骨を動くようにすることが大切です。
膝の手術後の方や膝が痛い方は膝蓋骨の動きが悪くなっていることがほとんどです。
例えば前十字靭帯損傷の手術後の方や、変形性膝関節症の方は有効です。
前十字靭帯損傷や変形性膝関節症のご紹介はこちらで行っています。
ご興味がある方はご覧下さい。
①→前十字靭帯の手術とは? 手術後のリハビリの流れについてご紹介!
②→サッカーで怪我をしやすい膝の靭帯とは?! 前十字靭帯損傷の受傷場面、対応方やトレーニング方法を解説
③→前十字靭帯損傷の原因とは?! 損傷する可能性が高い場面をご紹介します。
④→膝の軟骨と痛みの関係とは? 変形性膝関節症とロコモの関係についてもご紹介!
膝がスムーズに動かない原因は膝蓋骨の動きが悪いのかもしれません!
最近、膝の動きが悪くなったと感じている方は、膝蓋骨を動かしてみてはいかがでしょうか?
コメントを残す