足首の骨折の手術や捻挫をした際にアイシングをされている方は多いのではないでしょうか。
実は足首の場合、アイシングはオススメできません。
今回は足首のケガや手術の後にアイシングをオススメできない理由、アイシング以外での対処方法についてご紹介します。
足首のケガで多いのは、捻挫や足首の骨折です。
特に足首の骨折の手術後はかなり腫れますが、アイシングは行わずそれ以外の方法で対処する方がよいです。
本題の前に、捻挫や足首の骨折についてはこちらでご紹介しています。
ご確認したい方はこちらをご覧ください。
それでは本題に入りましょう。
アイシングをしない方がいい理由とは?
足首のケガや手術後の場合、アイシングは行わないほうがよいです。
これに対して多くの方が疑問に思うかもしれません。
それは昔からケガをしたらアイシングで冷やし、安静にしておくことが一番よいと教わってきたからです。
しかし一昔前と違い現在ではアイシングをしないほうがよくなっています。
なぜアイシングをしない方がいいのか、それは炎症症状と治癒過程に関係があります。
カラダの組織が損傷すると、痛みの物質が体内から出現します。
ここでアイシングをしてしまうと、血流が悪くなり物質が溜まってしまいます。
また治癒するには損傷した組織への血液供給が必要となるため、血液の流れを滞らせるのはよくありません。
炎症やアイシングの効果に関しては、以前にこちらでご紹介しています。
わからない方はこちらをご参考にしてください。
足部のケガでアイシングをしない方がいい理由として、他にもあります。
足部の周りにある血管は、他のカラダの場所と比べと細いです。
足部へ血液を送る血管は、前脛骨動脈(ぜんけいこつ動脈)、後脛骨動脈(こうけいこつ動脈)、腓骨動脈(ひこつ動脈)です。
これらの血管がさらに細い血管へ枝分かれし、足先まで血液を送ります。
そのためアイシングで冷やすと、血流が悪くなり物質が溜まったり組織への血液供給が悪くなり治癒を阻害してしまいます。
みなさんのなかで『捻挫』とはどのようなイメージをお持ちですか。
大抵の方は、捻挫はたいしたことがないものだと思っているのではないでしょうか。
実は『捻挫』とは靱帯の損傷のことで、重症の場合は手術をすることもあります。
捻挫を治すということは、靱帯の損傷を治すということです。
靱帯を治すためには血液の供給が必要ですが、元々靱帯の血流は乏しいためアイシングをすることでさらに血液の流れが悪くなり、治癒を阻害してしまいます。
そのためアイシングはオススメできません。
また足首の骨折で手術をした場合も同様にアイシングは控えましょう。
冷やすことで循環が悪くなり、皮膚の修復が遅れることがあります。
ではどのように対処すれば良いのか、気になりますよね。
それではご説明しましょう。
足首の対処方法とは…
アイシング以外の対処法としては、圧迫や挙上があります。
圧迫は包帯などを使って足先からややキツめに巻いていきましょう。
圧迫後は足を高い位置に置くようにします。
椅子などに座り足を降ろしておくと、足先に血液等が溜まりやすくなるため、極力足を上げておくようにしましょう。
みなさんはケガをした後は安静にしておく方がよいと思いますか。
以前はケガをしたら安静にしておくことがよいと考えられていました。
しかし今では変わっており足を全く動かさずに安静にしておく方が、返って逆効果になります。
血液の循環は筋肉によって行われます。
そのため足を全く動かさずにいると筋肉が使われず循環が悪くなり、物質が溜まったり治癒を阻害してしまいます。
足首の骨折の手術後は、特に足首を動かすことが重要です。
足首の骨折は4週間は体重をかけることができません。
この間は足首をよく動かしておかないと、循環が悪くなり足がむくんだり関節が固くなってしまいます。
足首を動かさず安静にしておくことが一番よくないのです。
『安静=横になっている』ではなく、『安静=日常生活は送っても大丈夫』と考えていいでしょう。
また痛みがない範囲で、早い段階から足を動かすこともとても重要です。
一昔前はケガや手術後はベッドの上で安静にしておくことが一番よいとされてきました。
しかし今は安静にしておくことが一番悪く、痛みがない範囲で動いたほうがカラダには良い影響が与えられるのです。
これはあくまでも医者から動いてはいけないと言われていない場合です。
例えば、足首の捻挫がひどく重度の靭帯損傷で足をついてはいけないなど指示が出た場合は、それに従ってくださいね。
痛みがない範囲で動くことは良いことなので、動ける範囲で動くようにしましょうね。
まとめ
足首のケガや手術後にアイシングを行うと、治癒を阻害するため避けた方がよいでしょう。
昔と違い今の考え方や対処法は違ってきているため、アイシングや安静にすることはよくありません。
ケガをしても痛みがない範囲で動くようにしましょうね。
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