ついに夏になり“花火大会”や“お祭り”の季節になりました。
みなさんも浴衣や甚平を着る機会があるのではないでしょうか?
足元はサンダルや下駄を履いていることだと思います。
しかし、履き慣れないもので歩き”ねんざ”をしてしまう人は非常に多いです。
せっかくの花火大会で”ねんざ”をしないように、『足首の構造や動き方、どんな状態で”ねんざ”が起こるのか』についてご紹介します。
足関節の骨とは?
足関節の主な骨は脛骨、腓骨、距骨、踵骨です。
引用)teamLabBody-3D Motion Human Anatomy-
足関節はどう動くの?
足関節動きについてご紹介します。
足関節は上下に動いたり左右にねじれたりします。
《背屈(上の動き)》
《底屈(下の動き)》
《回内(外向きの動き)》
《回外(内向きの動き)》
なぜこんなにグルグルと動くのかご説明すると、足関節の二つの関節が組み合わさって動いているからです。
二つの関節とは距腿関節と距骨下関節です。
距腿関節とは?
足関節の底屈・背屈の動きをする関節です。
この関節は脛骨・腓骨・距骨で構成されます。
引用)teamLabBody-3D Motion Human Anatomy-
距骨下関節とは?
足関節の回内・回外の動きをする関節です。
この関節は距骨と踵骨で構成されます。
引用)teamLabBody-3D Motion Human Anatomy-
引用)teamLabBody-3D Motion Human Anatomy-
足関節の“安定な位置”と“不安定な位置”とは?
足関節はさまざまな方向へよく動く関節です。
よく動くということは不安定であるとも言えます。
そのため足関節には捻挫が多いと考えられます。
では足関節のどのポジションで不安定になるのでしょうか。
距腿関節の安定性とは?
距腿関節は背屈・底屈運動を行います。
背屈位で安定し、底屈位で不安定になります。
理由として距骨の形が関係しています。
まず距骨を見てみましょう。
引用)teamLabBody-3D Motion Human Anatomy-
距骨の前は後ろより幅があるため、背屈した時に脛骨・腓骨間にはまり込み安定します。
そのため距腿関節は底屈位で不安定になります。
続いて距骨下関節についてご紹介します。
距骨下関節の安定性とは?
距骨下関節は回内・回外運動を行います。
距骨下関節は回内位で安定し、回外で不安定になります。
これは内果より外果の方が下方にあるため、構造的に回内の方が安定しているためです。
回外の方が骨性の支持が弱いため不安定になります。
足関節が一番不安定な状態(”ねんざ”しやすい)とは?
足関節が一番不安定状態とは、底屈+回外の状態です。
この動きは内反といいます。
この状態では骨性の支持が乏しく、外側の靭帯での制御になります。
しかし外側の靭帯は弱く、靭帯で支えきれなくなるとねんざを起こします。
外側の靭帯とは?
有名なのが前距腓靭帯や踵腓靭帯です。
引用)teamLabBody-3D Motion Human Anatomy-
足関節の内反状態はとても不安定のため、ねんざのほとんどがこの状態で起こります。
ねんざの詳細、ねんざ後の対処方法、予防方こちらでご紹介しています。
ご興味がある方はご覧ください→”ねんざ”についてはこちらからどうぞ!
まとめ
足首は別名足関節といいます。
足関節は距腿関節と距骨下関節で構成されて、この二つの関節により足首がグルグル回ります。
距腿関節の動きは底屈・背屈、距骨下関節の動きは回内・回外です。
足関節は底屈・回外で最も不安定は状態となり、この状態を内反といいます。
ねんざはこの内反の状態で起こるのがほとんどです。
ねんざの詳細、ねんざ直後の対処方や予防方法については、こちらでご紹介しています。
ご興味があればご覧ください→”ねんざ”についてはこちらからどうぞ!
今回は足関節の構造や動き方、足関節の不安定な状態についてご紹介してきました。
不安定な状態を知っておくだけでも”ねんざ”を予防できます。
またサンダルや下駄を履く時は、極力ゆるすぎず足にフィットするものを選びましょう!
かっこよく浴衣を着こなし夏を楽しみましょう!
コメントを残す