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捻挫や前距腓靭帯の手術後に“正座”や“あぐら”をすると悪化する?! 知らない人は要注意!

飲み会や冠婚葬祭で“正座”や“あぐら”をすることはありますよね。

捻挫や前距腓靭帯の手術後は注意しないと悪化します。

今回は捻挫前距腓靭帯手術後“正座“あぐら”注意点についてご紹介します。 

正座 あぐら

みなさんは飲み会や冠婚葬祭でどんなふうに座っていますか。

“正座”や“あぐら”で座っている方がほとんどではないでしょうか。

この座り方は楽ですが、捻挫や前距腓靭帯の手術後の方が行うと悪化したり再断裂する恐れがあります。

 

それではご説明をしていきましょう。

 

捻挫や前距腓靭帯の手術とは?

以前に当ブログで捻挫についてご紹介していますが、簡単に捻挫や前距腓靭帯について復習をしましょう。

みなさんもよく知っている捻挫は、足首をひねることで起こる靭帯損傷のことです。

 

捻挫で損傷するのは足首の外側にある3つの靱帯であり、前距腓靭帯(ぜんきょひ靱帯)、踵腓靭帯(しょうひ靱帯)、後距腓靭帯(こうきょひ靱帯)です。

 

イラストでみてみましょう。

〜前距腓靭帯〜

前距腓靭帯

〜踵腓靭帯〜
踵腓靭帯

〜後距腓靭帯〜

後距腓靭帯

なかでも前距腓靭帯の損傷が最も多く、前距腓靭帯の損傷に加え踵腓靭帯や後距腓靭帯の損傷が起こることもあります。

 

前距腓靭帯の手術には切れた靱帯を縫う縫合術、新しく靱帯を作る再建術があります。

 

なぜ“正座”と“あぐら”で悪化するの?

捻挫や前距腓靭帯の手術後に“正座”や“あぐら”をすると、なぜ悪化するのでしょうか。

では“正座”や“あぐら”での足首の状態をみてみましょう。

  正座 

あぐら

このように足首は底屈・内反位となり前距腓靭帯は伸びた状態になります。

前距腓靭帯の働きは足首の底屈・内反の制動です。

そのため“正座”や“あぐら”を取ると痛みの増悪や、手術後では再断裂する可能性があります。

  

捻挫後や手術後では足首が底屈・内反しないように、足を伸ばして座るか体育座りがいいでしょう。

 

正座をしなければいけない場合はどうする?

正座はしないほうがいいですが、どうしてもしなければならない時もありますよね。 

そんな時に使える座り方を一つご紹介します。

 

それは足首を底屈・内反位にして座らないことです。

普通の正座は足首を伸ばして座りますが、足の指を立てることで足首を伸ばさなくても座れるようになります。

正座 対応 

この座り方であれば大丈夫ですが、一つ注意点があります。

 

それは踵腓靭帯が損傷している場合です。

踵腓靭帯は前距腓靭帯とは逆で、背屈・内反の制動を行ないます。

そのためこのように足指を立てた状態で足首をひねると、踵腓靭帯に負担がかかるため注意をしましょう。

 

まとめ

今回は捻挫や前距腓靭帯の手術後の“正座”や“あぐら”についてご紹介してきました。 

“正座”や“あぐら”は足首が底屈・内反位となるため、前距腓靭帯には伸ばされるような負担がかかります。

 

負担がかからないためにも、足を伸ばして座ったり、体育座りをしたりして靱帯に負担がかからないように注意しましょうね!

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