テレビや雑誌で『インナーマッスル』というワードをよく目にすることがあるのではないでしょうか?
カラダにとって『インナーマッスル』はとても重要な筋肉です。
実は『インナーマッスル』は筋肉の名前ではありません。
今回はインナーマッスルの詳細、インナーマッスルの効果、アウターマッスルとの違いについてご紹介します。
インナーマッスルとは?
インナーマッスルは実は筋肉の名前ではありません。
インナー(inner)とは内側という意味です。
そのためインナーマッスルは内側の筋肉を指します。
内側の筋肉とは奥深くにある筋肉のことです。
インナーマッスルの特徴として関節の近くにあり、単関節筋であるということです。
実は単関節筋も筋肉の名前ではありません。
筋肉には単関節筋と二関節筋があります。
筋肉で関節を一つ繋げているのが単関節筋であり、関節を二つ繋げているのが二関節筋です。
股関節の筋肉で例をあげてみましょう。
単関節筋は腸腰筋です。
二関節筋は大腿直筋です。
二関節筋は二つの関節をつなぐことや、筋肉が長く大きいので単関節筋に比べ強い力が発揮しやすい筋肉です。
しかし、二関節筋は二つの関節をコントロールするため関節を安定させることは苦手です。
これに対し単関節筋は関節の安定させることを得意とします。
二関節筋に比べ力はやや落ちますが、関節のすぐ近くで関節の安定に関与するためとても重要な筋肉です。
この関節の安定に関与する深層部の筋肉をインナーマッスルといいます。
アウターマッスルとは?
次にアウターマッスルについてご説明します。
アウター(outer)とは、外側という意味です。
そのためアウターマッスルとは外側の筋肉を指します。
アウターマッスルの特徴としてカラダの外から筋肉を触りやすく、強い力を発揮することができることです。
体幹であれば腹直筋、股関節であれば大臀筋や大腿直筋などです。
アウターマッスルを中心に鍛えるとこうなります。
インナーマッスルとアウターマッスル どちらの方が効果的?
インナーマッスルとアウターマッスルどちらをトレーニングした方がいいのでしょうか?
疑問に持たれる方は多いと思います。
腹筋など普段よくされているトレーニングはアウターマッスルのトレーニングになります。
これに対しインナーマッスルのトレーニングは負荷量が小さく、腹式呼吸などになります。
トレーニングは目的によって方法が変わります。
例えばボディビルダーのように見せる筋肉であればアウターマッスルのトレーニングが中心になります。
スポーツ選手など動作中の安定性が必要な方はインナーマッスルやアウターマッスルの両方が必要となります。
手術後のトレーニングをするのであれば、アウターマッスルより先にインナーマッスルから鍛えていった方が効果的です。
なぜインナーマッスルから鍛えるのがいいのでしょうか。
それはインナーマッスルが関節を安定させる役割を持つからです。
これは特に股関節の手術をされた方にとって重要です。
股関節の場合、動く範囲が大きいためインナーマッスルが働かないと関節自体が不安定になります。
股関節の重要な機能についてはこちらでご紹介してます。
ご興味がある方はご覧ください。→股関節の機能についてはこちら。
関節が不安定になるとカラダは安定させようとする反応を起こすため、周りの筋肉が過剰に力が入ガチガチになります。
過剰に力が入りガチガチになると関節がスムーズに動かなくなります。
関節がスムーズに動かなくなってしまうと痛みを伴うようになり関節も動かなくなってしまいます。
またアウターマッスルのトレーニングも行えなくなってしまいます。
そのため手術後はまずはインナーマッスルのトレーニングを行い関節を安定させることが重要です。
まとめ
インナーマッスルは内側の筋肉で、アウターマッスルは外側の筋肉です。
特徴として、インナーマッスルは強い力を出すことはできませんが関節を安定させる働きをします。
アウターマッスルは関節を安定させることは苦手ですが、強い力を発揮することができます。
トレーニング方法として、まずインナーマッスルを行い関節自体を内側から安定させます。
その後、安定した関節のアウターマッスルをトレーニングすることで効果的にトレーニングを行うことができます。
最終的にインナーマッスルもアウターマッスルも両方しっかりと使えることが重要になります。
今回はインナーマッスルとアウターマッスルについてご紹介してきました。
これはとても重要な部分なのでしっかりと押さえておきましょう!
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