椎間板は髄核や線維輪で構成されています。
今回は椎間板の詳しい構造や働きについてご紹介します。
椎間板という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
よく聞くのが『椎間板ヘルニア』です。
椎間板ヘルニアとは、椎間板が神経を圧迫することで生じる病態です。
それでは椎間板について詳しく見ていきましょう。
脊椎とは
背骨は脊椎(せきつい)といい、椎骨(ついこつ)という小さな骨が何個も重なることで構成されています。
脊椎は次のように分けられます。
〜脊椎の構造〜
頚椎(C):椎骨7個
第1頚椎(C1)〜第7頚椎(C7)
胸椎(Th):椎骨12個
第1胸椎(Th1)〜第12胸椎(12Th)
腰椎(L):椎骨5個
第1腰椎(L1)〜第5腰椎(L5)
仙椎:仙骨
第1仙椎(S1)〜第5仙椎(S5)
尾椎:尾骨
第1尾椎(Co1)〜第3-6(Co3-6)
このように多くの椎骨が並ぶことで脊椎を構成しています。
椎骨が一つ一つ動くことで、多彩でなめらかな動きを行うことができるのです。
椎間板とは
椎間板は別名で椎間円板(ついかんえんばん)ともいい、椎骨と椎骨の間にある線維軟骨です。
椎間板は、髄核(ずいかく)と線維輪(せんいりん)の総称です。
椎間板の中心には髄核があり、その周りを覆っているのが線維輪です。
椎間板の特徴として、血管や神経は存在していません。
髄核とは
髄核は線維輪の中心にあり、ゼラチンのような形状をしています。
〜髄核の成分〜
80%:水分
20%:蛋白,コンドロイチン硫酸,ムコ多糖類,ヒアルロン酸など
線維輪とは
線維輪は髄核の周りを取り囲んでいるもので、コラーゲン線維を多く含む結合組織性線維層です。
線維輪は上と下にある椎体を強く結合していることが特徴です。
椎間板の機能とは
椎間板にはいくつか重要な働きがあります。
〜椎間板の働き〜
上下の椎体の連結
クッション作用
圧の分散
椎間板は体重など脊椎にかかる負荷を緩衝する働きをします。
まとめ
今回は椎間板についてご説明してきました。
椎間板は髄核と線維輪の総称です。
椎間板の働きはクッション作用や椎体の連結を行っています。
椎間板は椎間板ヘルニアの原因となるため、理解しておきましょうね。