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CTやMRIの違いとは?! 画像の色の違いについてもご紹介します!

 

健康診断や検査でCTやMRIを撮ったことがある方は多いのではないでしょうか?

CTやMRIを撮ってはみるものの違いがわからない方は多いと思います。

今回はCTとMRIの違いそれぞれの特徴を簡単にご紹介します。

 CT

CTもMRIも両方とも寝た状態で機械の中に入り撮影をします。

撮影した画像も輪切りになっているため、一般の方々にはわかりづらい部分が多いと思います。

今回はCTやMRIの違いがわかるようにご説明します。

 

 

 

 

CT検査とは?

CT(Computed Tomography)を日本語に直すとコンピューター断層撮影です。

 

CT検査

 

このような大きなドーナツ状の機械の中に寝た状態で入ります。

 

CTは輪切り状で撮影しますが、現在は技術が進歩し3D映像で撮影できるようになりました。

3Dで撮影できることで立体的に見ることができ、例えば骨折部分を確認するときにどこがどのように折れているのかイメージがしやすくなりました。

 

それではCT検査について詳しくご説明します。

 

 

 

 

CTの原理とは?

CT検査は生体にX線を照射し透過してきたX線の量を検出して機械で計算し画像に置き換えます。

 

CTの特徴はレントゲンと同様にX線を利用するということです。

 

X線の吸収の程度は組織によって違うため、画像が白く写ったり黒く写ったりします。

 

 

 

 

CTの色の違いとは?

白と黒の写り方の違いについてご説明します。

X線の吸収がいいものは白く写り、逆に透過してしまうものは黒く写ります。

 

例えば骨は硬くX線が通りにくく吸収しやすいため白く写ります。

白くなっている部分はX線を吸収しているため、高吸収域といいます。

 

逆に黒く映る場合はどのような場合でしょうか。

黒く映る場合はX線が吸収されず通過しているということです。

吸収されにくい組織は空気や脂肪組織、脊髄液などがあります。

このように黒く映る部分を低吸収域といいます。

 

高吸収域 (白く映る)

 ・骨

 ・石灰沈着

 ・出血

 ・脳腫瘍 など

 

低吸収域 (黒く映る)

 ・脂肪

 ・脳梗塞

 ・陳旧性血腫 など

 

 

CT検査のメリットとデメリットとは?

CTのメリットは撮影時間が短いことです。

検査は5〜10分程度で終了します。

 

これは最大のメリットといってもいいです。

たとえば緊急で入院されてきてすぐに状態を知りたい場合、長時間同じ体制でいることが困難な場合(小さい子どもなど)などで、緊急時に活躍するのがCTです。

 

しかしCTもすべてに優れているわけではありません。

CTのデメリットいわゆる弱点があります。

 

CT検査の弱点は放射線被ばくがあり、妊婦は使用できないことがあります。

 

造影剤を使用してCTを撮影することがありますがアレルギーがある方は使用できず、それ以外の人でも造影剤を利用することで副作用が出ることがあります。

 

CTは脳や骨の撮影には強いですが、靭帯損傷や半月板損傷、腰椎ヘルニアなどの整形外科疾患、立腺や子宮などの骨盤内の臓器などの撮影には弱くはMRIの方が優れています。

 

 

このCTの弱点を補うのがMRI検査になります。

 

MRI検査とは?

MRI(magnetic resonance imaging)とは磁気共鳴映像法のことです。

 

MRI検査

 

MRIはCTと比べ撮影時間がながく30分〜1時間程度かかることがありますが、そのぶん詳しく検査をすることができます。

 

MRIの撮影はCT同様に寝た状態で狭い空間の中に入りますが、ここでCTと違うのは音の大きさです。

MRIの場合、CTと比べ撮影時の音がとても大きいです。

 

MRIの原理とは?

MRIは磁場の中でラジオ波という電波を照射します。

照射すると生体の組織から構成元素である水素原子核から発生する信号を画像に変換します。

 

MRIはCTと違いX線を使わないため放射線被ばくになることはありません。

 

MRI画像の色の違いとは?

MRIもCT同様に白と黒で画像表示されます。

 

MRIでよく使うのがT1画像とT2画像です。

T1とT2の見え方については表をご覧ください。

【T1画像】

MRI T1

 

【T2画像】 

MRI T2

 

このようにT1やT2で見方が変わります。

 

例えば膝の靭帯損傷や半月板損傷の場合はT2画像をみることが多いです。

前十字靭帯損傷のMRIでは靭帯が切れているのがはっきりとよくわかります。

 

この他にも多くの病変部をT2画像では高吸収域として白く写すため、脳のMRIを見る際もT2を使うことが多いです。

 

MRI検査のメリットとデメリットとは?

MRIのメリットはCTを比較し多くの情報を得ることができ、診断や治療に活かすことができます。

 

整形外科領域では前十字靭帯損傷などの靭帯損傷疾患、腰椎ヘルニアや脊柱管狭窄症などを調べるときにCTよりMRIの方が優れています。

 

もう一つ重要なのが放射線被ばくをしないということです。

CTは放射線を使って撮影をするのに対し、MRIは磁気を使っているため放射線被ばくはありません。

 

しかしMRIにもデメリットがあります。

MRIデメリット

 ・検査時間が長い(30〜1時間)

 ・検査中は狭い空間に長い時間いる(閉所恐怖症などの方は注意)

 ・音がうるさい

 ・ペースメーカーや除細動装置をつけている方は撮影禁止

 ・金属が体内にある方は撮影禁止

 ・妊娠中の方は撮影禁止

 

このように多くのデメリットもあります。

 

CTとMRIどっちの方がいい?

CTとMRIはいい部分もあれば悪い部分もあります。

結局はその状況にあった方の検査を行います。

 

例えば救急車で運ばれてきて至急カラダの状態確認が必要な場合はCTが選択されます。

 

スポーツで膝を怪我して靭帯損傷や半月板損傷が疑われる場合、ヘルニアや脊柱管狭窄症が疑われる場合はMRIが選択されます。

 

まずはそれぞれの得意分野を活かして検査し、その後足りない情報を補うためにもう片方を検査することがあります。

 

CTとMRIの違いについての表です。

CT MRI

 

まとめ

CTはX線を用いた検査方法でコンピューター断層撮影といいます。

MRIは磁場を用いた検査方法で磁気共鳴映像法といいます。

 

CTやMRIにはそれぞれメリットやデメリットがあり、まずそれぞれの得意分野で検査を行い足りない部分をもう片方の検査で行います。

 

CTやMRIの画像は白と黒で表示されますが、色の違いによって損傷部位や病巣などがわかります。

 

今回はCTやMRIについて簡単にご紹介してきました。

年齢が上がるとCTやMRIを撮る機会が増えるため、頭の片隅に入れておくといいかもしれませんね。

 

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