8月も残り半分を過ぎ、1ヶ月後には運動会の季節になります。
久しぶりに運動をする方もいらっしゃるのではないでしょうか?
特に注意をしなければならないのがアキレス腱断裂です。
今回はアキレス腱断裂や解剖について、アキレス腱断裂の前兆について、リハビリの進め方やアキレス腱断裂の予防方法についてご紹介します。
それではまずはアキレス腱の解剖についてご紹介します。
アキレス腱とはなに?
みなさんもよく知っていると思いますがアキレス腱とはこの部分です。
アキレス腱はふくらはぎの筋肉と踵の骨をつないでいます。
ふくらはぎの筋肉とは、腓腹筋とヒラメ筋です。
図でイメージしてみましょう
《腓腹筋》
《ヒラメ筋》
《アキレス腱》
腓腹筋とヒラメ筋からアキレス腱になり、踵の骨につきます。
アキレス腱断裂とその原因とは?
アキレス腱断裂の発生数は近年増加傾向にあります。
10万人あたり6〜37人程度です。
特に30〜40歳代が多く、男女差では男性の方がやや多いですがほとんど変わらない状態です。
若い方はスポーツで受傷することが多く、高齢者は日常活動中が多いです。
受傷場面をいくつかご紹介すると、高いところからの転落、テニスやバレーボールでの受傷、瞬発的な動作を行なった際に受傷します。
面白いことに、左右では左側の方がやや受傷する確率が高いです。
アキレス腱断裂の方を担当した際に「ストレッチはしっかりしたのにね」と多くの方がおっしゃいます。
では、なぜアキレス腱断裂をしてしまうのでしょうか?
アキレス腱断裂の発生には、その元となるアキレス腱の退行変性や慢性的なアキレス腱炎が基盤にあります。
※退行変性とは、加齢などにより組織が変性してしまう状態です。
日頃からアキレス腱に痛みや違和感を感じている要注意です!!
一つ例をご紹介します。
スポーツで常にアキレス腱に負担がかかり痛みや違和感(オーバーユース)状態のまま続けると、そのアキレス腱の部分に負担がかかりつづけ断裂する恐れがあります。
アキレス腱断裂の前兆として、アキレス腱部に痛みがあったり張っている状態です。
この状態で無理にスポーツを継続しているとアキレス腱断裂が起こります。
アキレス腱部に痛みがある場合はスポーツなどの活動量を少し抑えた方がいいでしょう。
アキレス腱断裂が起こってしまった場合の徴候は3つあります。
①アキレス腱の陥凹
②つま先立ち不可能
③Thompsonテスト陽性
①アキレス腱の陥凹:アキレス腱を触るとへこんだ状態になっています。
②つま先立ち不可能:腓腹筋やヒラメ筋と踵をつなぐアキレス腱が断裂すると、つま先立ちした時に踵が床から上がらなくなります。
③Thompsonテスト陽性 :ふくらはぎを掴み踵が上げれば陰性。踵が上がらないと陽性
アキレス腱断裂の治療・リハビリについて
アキレス腱断裂の治療は保存療法と手術療法があります。
保存療法の場合はギプス固定になります。
手術療法の場合は手術後1週間ギプス固定し、その後は装具をつけて歩行練習開始となります。
また手術療法の方が際断裂の可能性が低いとされています。
ギプス固定の場合、リハビリが長期化する可能性があり、現在はスポーツ選手等は手術を行うことが増えてきています。
リハビリの進め方については各病院ごとに違いますが、入院中のリハビリについて一例ご紹介します。
リハビリは手術翌日から開始です。
手術〜1週間後は、ギプス固定になります。
1週間過ぎてからは、自分で動かせる範囲内で足首を動かして可能です。
歩行に関しては装具をつけた状態でおこないます。
装具をつけていれば全体重かけても大丈夫です。
大体2〜3週間程度で退院となります。
退院後は外来リハビリに移行し、つま先立ちやジャンプ等の練習を行っていきます。
担当医師によってスポーツ復帰の条件は違いますが、片足でつま先立ちが10回以上可能になればスポーツ復帰可能となります。
アキレス腱断裂の予防方法
最後にアキレス腱断裂の予防についてです。
予防方法に関しては、正直なところ予防方法の結論は出ていないのが現状です。
しかし、ストレッチやマッサージをしておくとアキレス腱やふくらはぎの筋肉が柔らかい状態を作れるためやっておくといいでしょう。
マッサージはこのあたりを行いましょう。
ストレッチはメジャーなこの方法で行いましょう。
ポイントしては踵が床から離れないようにすると効果的です。
まとめ
久しぶりに運動をする方は特にアキレス腱断裂に注意が必要です。
アキレス腱断裂の発生数は近年増加傾向にあり30〜40歳代の方に多いです。
若い方はスポーツで受傷することが多く、高齢者は日常活動中が多いです。
受傷場面をいくつかご紹介すると、高いところからの転落、テニスやバレーボールでの受傷、瞬発的な動作を行なった際に受傷します。
アキレス腱断裂の発生には、その元となるアキレス腱の退行変性や慢性的なアキレス腱炎が基盤にあります。
日頃からアキレス腱に痛みや違和感を感じている要注意です!!
スポーツで常にアキレス腱に負担がかかり痛みや違和感(オーバーユース)状態のまま続けると、そのアキレス腱の部分に負担がかかりつづけ断裂する恐れがあります。
治療には保存療法と手術療法があります。
手術療法の方が再断裂が少なく手術を行う人が増えてきています。
手術後のリハビリは装具をつけ全荷重可能となるため、歩くことは可能です。
アキレス腱断裂しないためにも、ストレッチやマッサージをしてみましょう。
アキレス腱やふくらはぎをしっかりとケアし、運動でアキレス腱断裂しないようにしましょう!
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