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手根骨や手指の解剖や筋肉をイラストで徹底解説!覚え方や読み方もご紹介!

手のひらには8つの手根骨や手指の骨があり、これによって手は細かな動きが可能となります。

今回は8つの手根骨や手指の解剖や筋肉覚え方や読み方についてイラストを使ってわかりやすく解説します。

 

手のひらには8つの手根骨の他に、手指の骨があります。

小さい骨がいくつもつながっており、片手だけで27個の骨があります。

 

それでは詳しくみていきましょう。

 

手指とは

手指は第1〜5指まであり、次のような呼び方があります。

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〜手指の名称〜

第1指:母指(ぼし)

第2指:示指(じし)

第3指:中指(ちゅうし)

第4指:薬指(やくし)

第5指:小指(しょうし)

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手指の骨とは

手指は、中手骨、基節骨、中節骨、末節骨より構成されます。

母指のみ、中手骨、基節骨、末節骨で構成され、他の指と比べ1本少ないのが特徴です。

 

手根骨とは

手根骨には8つの小さい骨があります。

 

〜8つの手根骨〜

豆状骨(とうじょうこつ)

三角骨(さんかくこつ)

月状骨(げつじょうこつ)

舟状骨(しゅうじょうこつ)

有頭骨(ゆうとうこつ)

有鉤骨(ゆうこうこつ)

小菱形骨(しょうりょうけいこつ)

大菱形骨(だいりょうけいこつ)

 

8つの骨は4つずつで列を作り、2列構成になっています。

 

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〜手根骨の配列〜

【手首側(近位側)】

豆状骨、三角骨、月状骨、舟状骨

 

【手指側(遠位側)】

有頭骨、有鉤骨、小菱形骨、大菱形骨

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このように2列に並んでいます。

さらに内側と外側にも分かれ、親指側には橈骨があるため橈側(とうそく)、小指側には尺骨があるため尺側(しゃくそく)といいます。

 

近位側の手根骨

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〜近位の手根骨〜

豆状骨

三角骨

月状骨

舟状骨

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豆状骨

豆状骨(とうじょうこつ)は近位側にあり、尺側にあります。

豆状骨の特徴として、三角骨の上に乗っています。

 

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〜豆状骨に付着する筋肉〜

尺側手根屈筋

小指外転筋

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三角骨

三角骨(さんかくこつ)は近位側にあり、尺側にあります。

三角骨の上には、豆状骨が乗っています。

三角骨は豆状骨、月状骨、有鉤骨と関節を構成しています。

 

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〜三角骨に付着する筋肉〜

付着する筋肉なし

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月状骨

月状骨(げつじょうこつ)は近位側にあります。

月状骨は舟状骨と三角骨の間にあり、舟状骨、三角骨、有頭骨と関節を構成します。

 

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〜月状骨に付着する筋肉〜

付着する筋肉なし

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舟状骨

舟状骨(しゅうじょうこつ)は近位側にあり、橈側にあります。

舟状骨の舟状骨結節には短母指外転筋がつきます。

手外筋は舟状骨につくものはありません。

 

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〜舟状骨に付着する筋肉〜

短母指外転筋

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遠位側の手根骨

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〜遠位の手根骨〜

有頭骨

有鉤骨

小菱形骨

大菱形骨

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有鉤骨

有鉤骨は遠位側にあり、尺側にあります。

有鉤骨は手根中央関節と手根中手関節を構成します。

 

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〜有鉤骨に付着する筋肉〜

短小指屈筋

小指対立筋

豆鉤靱帯

尺側手根屈筋

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有頭骨

有頭骨は遠位側にある大きな骨です。

有頭骨は小菱形骨や有鉤骨と関節を構成します。

 

有頭骨は手根中央関節と中指中手関節、手根中手関節を構成します。

 

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〜有頭骨に付着する筋肉〜

短母指内転筋

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小菱形骨

小菱形骨は遠位側にあり、大菱形骨と有頭骨の間にある骨です。

小菱形骨は手根中央関節や手根中手関節を構成します。

 

小菱形骨の特徴はほぼ可動性がないこつです。

この部分に骨折が起こると手術を行うことが多いです。

 

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〜小菱形骨に付着する筋肉〜

母指内転筋

短母指屈筋

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大菱形骨

大菱形骨は遠位側にあり、橈側にあります。

大菱形骨は舟状骨と手根中央関節を構成し、母指の中手骨と手根中手関節を構成

 

手根中手関節は鞍関節であり、母指の屈曲・伸展・外転・内転が可能です。

 

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〜大菱形骨に付着する筋肉〜

短母指外転筋

母指対立筋

短母指屈筋

母指内転筋

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手根骨の覚え方

語呂合わせで覚えましょう。

 

『父さんの月収は大小あるが、有効に使おう』

父(豆状骨)さん(三角骨)の月(月状骨)収(舟状骨)は大(大菱形骨)小(小菱形骨)ある(有頭骨)が、有効(有鉤骨)に使おう。

近位の尺側から橈側に向かい、遠位の橈側から尺側へ向かう順番の語呂合わせです。

 

手根骨に付着する筋肉

短母指屈筋

 

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〜短母指屈筋の解剖学〜

起始】

浅頭:屈筋支帯

深頭:大菱形骨、小菱形骨、有頭骨

 

【付着】母指の基節骨、橈側にある種子骨

 

【神経】尺骨神経( C8,T1)

 

【作用】母指の屈曲

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短母指外転筋

 

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〜短母指外転筋の解剖学〜

【起始】舟状骨結節,大菱形骨,屈筋支帯

 

【付着】母指の基節骨,種子骨

 

【神経】正中神経( C6,7)

 

【作用】母指の外転

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母指内転筋

 

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〜母指内転筋の解剖学〜

【起始】

横頭:中指中手骨

斜頭:有頭骨,中指・示指中手骨

 

【付着】

母指の基節骨、種子骨

 

【神経】尺骨神経(C8,T1)

 

【作用】母指の内転。補助的に対立や屈曲にも働く

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母指対立筋

 

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〜母指対立筋の解剖学〜

【起始】大菱形骨,屈筋支帯

 

【付着】母指の中手骨

 

【神経】正中神経(C6,7)

 

【作用】母指の対立運動

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小指外転筋

 

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〜小指外転筋の解剖学〜

【起始】豆状骨,屈筋支帯

 

【付着】小指の基節骨

 

【神経】尺骨神経(C8,T1)

 

【作用】小指の外転運動

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短小指屈筋

 

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〜短小指屈筋の解剖学〜

【起始】有鉤骨,屈筋支帯

 

【付着】小指の基節骨

 

【神経】尺骨神経(C8,T1)

 

【作用】小指の屈曲

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小指対立筋

 

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〜小指対立筋の解剖学〜

【起始】有鉤骨,屈筋支帯

 

【付着】小指の中手骨

 

【神経】尺骨神経( C8,T1)

 

【作用】小指の対立運動

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まとめ

手根骨や手根骨につき筋肉についてご紹介してきました。

8つの手根骨や手指の骨が並ぶことで手のひらを作っており、小さな筋肉がたくさんあることで手指の様々な動きを可能としています。

 

イラストを見ながらイメージすると理解しやすいと思いますので、しっかりと理解しましょうね。