アキレス腱断裂の手術後は、再断裂に最も気をつけなければなりません。
再断裂すると再手術となってしまうため、5つのポイントに注意しましょう。
アキレス腱断裂は手術をするとつながりますが、再断裂のリスクも十分にあります。
今回は再断裂が起こりやすい時期や再断裂の原因など、再断裂を防ぐために必ず知っておくべき情報をお伝えします。
アキレス腱断裂とは?
まず簡単にアキレス腱断裂の復習をしましょう。
アキレス腱とは?
みなさんがよく知っているアキレス腱は、かかとの上にあるピーンと張った部分です。
アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉である下腿三頭筋と、かかとの骨である踵骨(しょうこつ)をつなげる重要な役割をしています。
アキレス腱断裂の傾向とは?
アキレス腱断裂は、スポーツで起こることが多く、まれに日常生活でも起こります。
アキレス腱断裂は20〜40歳代と幅広い層で起こることが特徴です。
50歳以上は日常生活で受傷することが多く、ほとんどはスポーツを盛んに行う20〜40歳代に多い傾向にあります。
アキレス腱断裂が起こりやすいスポーツとは?
アキレス腱断裂のほとんどはスポーツで受傷されます。
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アキレス腱断裂の多いスポーツ
バレーボール
バスケットボール
テニス
バドミントン
サッカー,フットサル
剣道
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このような“ジャンプ”や“踏み込む動作”を行うスポーツで起こることが多いです。
年代での違いとは?
スポーツが原因で起こるアキレス腱断裂では、年代によって断裂する競技種目が違ってきます。
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10代で受傷の多い競技
剣道
バドミントン
体操
バスケット
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45歳以上で受傷の多い競技
テニス
バドミントン
野球
バレーボール
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このように年代によって、断裂する可能性のあるスポーツに違いがあります。
アキレス腱断裂の手術やリハビリについて、こちらで詳しくご紹介しています。
ご興味がある方はこちらをご覧ください。
アキレス腱の再断裂とは?
アキレス腱断裂の手術を行うと、断裂した腱はつながります。
しかし再度断裂する可能性は十分にあります。
一般的にアキレス腱の再断裂は6〜8週で多いです。
再断裂が起こる時期とは?
アキレス腱の再断裂が起こりやすい時期は4つに分けられます。
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〜4つの時期とは〜
①アキレス腱を保護している時期
②日常生活を送り始めた時期
③運動量や活動量を増やす時期
④スポーツ復帰の時期
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大きくこの4つの時期にわけられます。
①アキレス腱を保護している時期とは?
アキレス腱の手術後はしばらく装具を付けて生活します。
装具をすることでアキレス腱が過剰に伸張するのを防ぐため、アキレス腱には負担が少ないです。
しかし装具を外すことで伸張することを防ぐことができず、過剰に伸張さらた時に再断裂が起こってしまいます。
アキレス腱を保護している時期は装具を付けている時期です。
だいたい装具は手術後5〜6週間で外れます。
装具が外れた後の1週間は特に注意が必要です。
[icon image=”finger1-b”]ポイント①
装具が外れる手術後5〜6週+1週間は特に要注意
②日常生活を送り始めた時期とは
装具が外れて慣れてくると、日常生活で活動する範囲が広くなります。
ちょうど手術してから6〜8週間あたりですね。
この時期は最もアキレス腱の再断裂が多いため、特に注意が必要です。
日常生活の範囲が広くなることはとても良いことです。
しかし屋外は段差があったり、雨で路面が滑りやすくなっていたりと、環境面が悪くなることがあります。
バランスを崩した時に不意に足を出し体重をかけることで、アキレス腱に伸張がかかり再断裂する可能性は十分にあります。
[icon image=”finger1-b”]ポイント②
日常生活が拡大する手術後6〜8週は要注意
③運動量や活動量を増やす時期とは?
この時期になると徐々に運動量や活動量など増えていきます。
ちょうど手術から2ヶ月〜4ヶ月の間です。
この時期では、片脚でのつま先立ちやジョギングなど開始となりますが、負荷が強いため注意しないと再断裂してしまう恐れがあります。
[icon image=”finger1-b”]ポイント③
運動量や活動量が増える手術後2〜4ヶ月に要注意
④スポーツ復帰時期とは?
スポーツ復帰時期はパフォーマンスレベルも上がるため、再断裂するリスクがあります。
およそ4ヶ月でスポーツ部分復帰が可能となり、5ヶ月ぐらいでスポーツ完全復帰となります。
そのため手術して4〜5ヶ月の時期にスポーツ復帰する場合は注意が必要です。
[icon image=”finger1-b”]ポイント④
スポーツ復帰時期の手術後4〜5ヶ月は要注意!
手術後の注意する症状とは?
アキレス腱の手術後に注意する症状は3つあります。
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〜注意する症状〜
腫れ
痛み
熱感
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手術直後は、手術の影響でこの3つの症状は出現します。
重要なのは装具を外してからです。
手術後5〜6週で装具を外しますが、この時期以降に上の3つの症状が出ていると注意が必要です。
この3つの症状は炎症症状です。
炎症症状があるということは、アキレス腱になにかしらのトラブルが起きているということです。
このような炎症のある状態で活動量や運動量を増やすと、再断裂する可能性が高いです。
活動量や運動量を増やす場合は、必ず上記の3つの症状に注意しましょう。
このような症状が続くようであれば、一度主治医に相談しMRIやエコー検査を行ってみてもいいかもしれませんね。
[icon image=”finger1-b”]ポイント⑤
腫れ,痛み,熱感の症状に要注意!
まとめ
今回はアキレス腱断裂の手術後の再断裂についてご紹介してきました。
再断裂しないためにも、ご紹介した5つのポイントはしっかりと抑えておきましょう。
みなさんも再断裂しないように注意しましょうね。
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