フットボーラーズアンクルはサッカーやラグビー選手に多い足部疾患の一つです。
昔に捻挫経験があり、現在足関節が痛い方はフットボーラーズアンクルの可能性があります。
今回はフットボーラーズの症状や原因、手術、リハビリ、スポーツ復帰時期についてご紹介します。
他の足部疾患を比べフットボーラーズアンクルの認知度は高くありませんが、スポーツ時に足関節に痛みが生じたり、関節の動きに制限がある場合はフットボーラーズアンクルの可能性があります。
それでは詳しくご紹介しましょう。
フットボーラーズアンクルとは?
フットボーラーズアンクルは、サッカーやラグビーなど活動レベルの高い競技でみられる足部疾患です。
この他にもバレーボールやバスケットボールでもみられることがあります。
症状は主にスポーツ時の足関節痛で、ボールを蹴る際やジャンプ動作などで生じます。
この動作はサッカーやラグビーでとても多いですよね。
痛みの原因とは?
フットボーラーズアンクルの痛みの原因は、骨棘という骨の出っ張りが挟まることで生じます。
本来、足関節には骨の出っ張りがなく滑らかに動きます。
しかし捻挫を繰り返したりすることで骨棘ができてしまいます。
なぜ捻挫をすると骨棘ができてしまうのでしょうか。
捻挫は軽い怪我に見えますが、実は靭帯損傷のことです。
そのため捻挫を繰り返すことで靱帯損傷が起こり、本来ある靱帯での足関節安定性が低下してしまいます。
捻挫を繰り返し安定性がかけ足関節が緩くなると、関節を安定させようとして骨棘ができてしまうのです。
特にサッカーやラグビーといった活動レベルの高い競技では、足関節の安定性が必要となるため骨棘ができやすいのです。
これとは反対に野球やソフトボールといった瞬発的な動きが中心となる競技では、骨棘ができるケースは少ないです。
骨棘は痛みの原因ですが、『骨棘がある=痛みが生じる』というわけではありません。
足関節を動かしたときに骨棘が挟まることが原因で痛みが生じます。
この挟まることをインピンジメントともいいます。
こうならないためにも、捻挫には十分注意し、しっかりと治療することをオススメします。
捻挫についてこちらでご紹介しています。
ご興味がある方はご覧ください。
手術とは?
フットボーラーズアンクルの治療法として手術療法があります。
手術方法として関節鏡視下手術や関節切開下手術があり、骨棘を切除します。
イメージとしては出っ張った骨棘を元のように取り除き、関節を動かした際に挟まらないようにします。
骨棘が挟まると痛みが生じますが、痛み以外にも関節可動域の制限も生じます。
手術で骨棘を切除することで挟まりがなくなり、痛みの軽減以外に関節可動域も改善します。
リハビリとは?
リハビリは手術翌日より開始となります。
骨棘の切除だけであれば、早期より関節可動域練習や荷重練習が開始となります。
フットボーラーズアンクルの場合、前距腓靭帯損傷いわゆる捻挫が悪化していることもあり、前距腓靭帯損傷の手術も合わせて行うこともあります。
この場合は、リハビリの進め方が多少変わってきます。
スポーツ復帰の時期とは?
フットボーラーズアンクルの手術後のスポーツ復帰時期は、関節鏡視下手術と関節切開下手術で多少変わります。
関節鏡視下手術では手術後5〜7週、関節切開下手術では手術後8〜13週と、関節鏡視下手術の方がスポーツ復帰がやや早くなっています。
まとめ
今回、フットボーラーズアンクルについてご紹介してきました。
フットボーラーズアンクルは骨棘が原因で起こる傷害で、骨棘は捻挫を繰り返すことで生じやすくなります。
手術によって骨棘を切除し、スポーツ復帰は関節鏡視下手術の場合5〜7週を目指します。
サッカーやラグビー選手で足関節に痛みや関節可動域に制限がある方は、一度医療期間を受診してみてもいいかもしれませんね。
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