太ももの筋肉は大腿四頭筋といいます。
この筋肉は人間にとって日常生活で非常に重要な筋肉です。
今回は大腿四頭筋の解剖学やトレーニング方法について詳しくご紹介します。
大腿四頭筋とは?
大腿四頭筋は4つの筋肉の総称です。
[illust_bubble subhead=”4つの筋肉とは?” align=”right” color=”green” badge=”ポイント!” illst=”point-m1-l” align=”right” width=”110″]大腿直筋 内側広筋 中間広筋 外側広筋[/illust_bubble]
大腿四頭筋はどこにあるの?
4つの筋肉は大きく分けて、①大腿直筋 ②内・中・外側広筋の2パターンに分けられます。
大腿直筋とは?
引用)(C)teamLabBody-3DvMotion Human Anatomy
起始:下前腸骨棘 寛骨臼の上縁
付着:脛骨粗面,膝蓋骨
作用:膝の伸展,股関節の屈曲
内・中・外側広筋とは?
上から内側広筋・中間広筋・外側広筋の順です。
引用)(C)teamLabBody-3DvMotion Human Anatomy
起始:大腿骨
付着:脛骨粗面,膝蓋骨
作用: 膝の伸展
大腿四頭筋の働きはなに?
大腿四頭筋はすべて膝関節の伸展運動として働きます。
しかし、大腿四頭筋の中で一つだけ股関節屈曲に作用する筋肉があります。
それは大腿直筋です。
大腿直筋のみ膝関節の伸展に加え股関節を屈曲させる働きがあります。
なぜだかわかりますか?
答えは大腿直筋のみ二関節筋だからです。
二関節筋とは二つの関節をまたぐ筋のことです。
大腿直筋は下前腸骨棘から脛骨粗面についているため、股関節と膝関節の二つの関節をまたぎます。
そのため大腿直筋が収縮することで股関節も同時に屈曲します。
大腿四頭筋の重要ポイント!
〜大腿直筋〜
唯一の二関節筋であり骨盤と脛骨をつなぎます。
そのため、立位の安定性に関係します。
〜内側広筋〜
大腿四頭筋の中で最も重要な筋肉です 。
内側広筋は膝の最終伸展域周囲で最も活動します。
そのため、内側広筋が筋力低下していると膝を完全に伸ばした状態での膝の安定性が低下します。
日常生活(歩行など)では、膝は伸ばした状態で使う機会が多いため内側広筋による膝の安定性が重要になります。
〜中間広筋〜
中間広筋は膝蓋上嚢(包)とついているため、膝蓋骨とくっついている膝蓋上嚢を動かす上で中間広筋の働きは重要になってきます。
〜外側広筋〜
外側広筋が強いと膝蓋骨が外側へ引っ張られてしまい、膝蓋骨の内側につく内側広筋の収縮が入りづらくなることがあります。
内側広筋のトレーニング方法について
内側広筋のトレーニングはパテラセッティングまたはクアドセッティングといいます。
まずバスタオルを丸め膝下に入れます。
次に斜め下方向に膝を軽く伸ばすようなイメージで膝に軽く力を入れます。
この時に膝のお皿が上方向へ持ち上がるのを確認します。
その後、力を抜き軽く膝蓋骨が動くのを確認します。
これを繰り返します。
ポイントは膝の内上方部の内側広筋がもりあがっているか確認をしましょう!
大腿四頭筋は日常生活でどんな時に重要なの?
日常生活よく使う階段の動作で大腿四頭筋は重要です。
特に階段で降りる時に大腿四頭筋の筋力は重要です。
高い位置から降りる際に膝関節をゆっくり曲げながら降りてきます。
膝がカクっと曲がらないように大腿四頭筋を働かせブレーキをかけるように膝を曲げてきます。
もし大腿四頭筋の筋力が弱いとブレーキがかけられないため、膝がガクッと曲がってしまい膝が抜け転んでしまいます。
こうならないためにも大腿四頭筋の筋力強化は重要です。
みなさんがよく知っているスクワットが大腿四頭筋の筋力強化で有効です。
まとめ
太ももの筋肉は大腿四頭筋といいます。
大腿四頭筋は4つの筋肉の総称で、大腿直筋、内側広筋、中間広筋、外側広筋のことです。
大腿四頭筋の主な働きは膝の伸展ですが大腿直筋だけ二関節筋であるため、股関節屈曲作用もあります。
大腿四頭筋の中で内側広筋がとても重要な筋肉です。
内側広筋は膝関節の最終伸展域付近で最も働き、膝の安定性に関与します。
内側広筋を鍛える方法としてパテラセッティングがあります。
大腿四頭筋は日常生活で階段昇降の際に重要になります。
特に降りる際に働きます。
大腿四頭筋の筋力低下があると、降りる際に膝がガクッと曲がってしまいます。
これを防ぐために、みなさんがよくご存知であるスクワットで大腿四頭筋の筋力強化を行います。 今回は大腿四頭筋についてご紹介しました。
大腿四頭筋を鍛え高齢になっても階段で昇り降りができるのを目標にしませんか?
コメントを残す