股関節の特に重要な解剖学とは?!筋肉や血行、関節唇などをご紹介します!

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股関節はカラダの中で特に重要な関節です。

股関節には安定性を向上させる関節唇や筋肉、大腿骨頭へ血液を供給する血管など重要な組織が多くあります。

 

今回は股関節の中で特に知っておくべき重要ポイントをご紹介します。

 

 股関節 トップ

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股関節とは?

股関節とは足の付け根の関節です。

 

股関節の動きの特徴として、曲げたり伸ばしたり、開いたりと全方向へ大きくグルグルと動かすことができます。

 

では股関節を詳しく見ていきましょう。

 股関節

 

股関節は寛骨の寛骨臼と大腿骨の大腿骨頭から構成されています

 

寛骨とは腸骨・恥骨・坐骨の3つの骨が合わさり構成されています。

寛骨臼

 

大腿骨には大腿骨頭、大腿骨頸部、大転子があります。

 大腿骨

 

股関節の特徴として大腿骨頭は丸く、受け皿である寛骨臼が浅くぼんでいます。

 

そのため大腿骨頭は寛骨臼の中をグルグルと大きく動くことができ、股関節は非常に大きな関節の運動を行うことができます。

 

股関節は非常によく動く関節ですが、その反面不安定な関節でもあります。

 

先ほどご紹介したように受け皿である寛骨臼はくぼんでいますが浅いため、大腿骨頭を全て覆うことができず不安定です。

 

これを補うために寛骨臼と大腿骨頭の間には関節唇というカバーのようなものがあり、浅いくぼみを深くする役割があります。

 

関節唇をイラストで見てみましょう。

IMG_4108

 引用1)

 

関節唇があることで寛骨臼が深くなり、大腿骨頭が収まることで股関節の安定性が向上します。

 

関節唇は股関節を安定させる上で非常に重要は組織です。

 

関節唇についてはこちらで詳しくご紹介しています。

ご興味がある方はご覧下さい。

→関節唇の詳細はこちらからどうぞ。

 

筋肉による股関節の安定とは?

関節唇以外に股関節を安定させるものとして筋肉があります。

 

股関節を安定させる筋肉には、腸腰筋、深層外旋六筋、小殿筋がありこれをインナーマッスルといいます。

 

インナーマッスルとは関節のすぐ周りに付いている小さい筋肉です。

 

インナーマッスルとアウターマッスルの違いについて、こちらでご紹介しています。

ご興味がある方はご覧ください。

→インナーマッスルとアウターマッスルの違いについてはこちら。

 

さっそく腸腰筋、深層外旋六筋、小殿筋をイラストで見てみましょう。

 

腸腰筋は腸骨筋と大腰筋の総称です。

大腰筋 横 腸骨筋 横

 

このように腸腰筋(腸骨筋・大腰筋)は大腿骨頭のすぐ前にあります。

 

深層外旋六筋をみてみましょう。

これは後ろからと横から見たイラストになります。

外旋筋 後方  外旋筋 骨頭 後方

 

深層外旋六筋は大腿骨頭のすぐ後ろに付いています。

 

最後に小殿筋を見てみましょう。

殿筋 位置関係

小殿筋は外転筋群の中で最も大腿骨頭に近い位置にあります。

 

このインナーマッスルである腸腰筋・深層外旋六筋・小殿筋が働くことで大腿骨頭は安定します。

前側の安定性:腸腰筋

後側の安定性:深層外旋六筋

横側の安定性:小殿筋

 

股関節を安定させる筋肉の働きについては、こちらで詳しくご紹介しています。

ご興味がある方はご覧ください。

→股関節を安定させる筋肉の働きについてはこちら。

 

 大腿骨の関節内と関節外とは?

大腿骨頭の周りには関節包という膜があります。

 

関節包とは関節を覆っている膜のことで、それに覆われた空間を関節腔といいます。

股関節

 

関節包の内側が関節内で、関節包より外が関節外となります。

 

関節内:大腿骨頭,大腿骨頚部

関節外:大転子

 

大腿骨には血液を供給するために血管が通っています。

股関節 血流

引用2)

 

重要ポイントは関節内である大腿骨頭〜頸部にかけては血液乏しく、大転子のように関節外の骨は血流が豊富です。

 

大腿骨頸部の血流は乏しいためこの部分が骨折をすると、大腿骨頭は壊死を起こすことがあります。

 

大腿骨頸部を骨折すると大腿骨頭置換術という人工の股関節に変える手術を行います。

 

 

大腿骨の血行や大腿骨頸部骨折の詳細・手術については、こちらで詳しくご紹介しています。

ご興味がある方はご覧ください。

→大腿骨の血行の詳細・重要ポイントについてはこちら。

→大腿骨頸部骨折の詳細や手術、重要ポイントについてはこちら。

 

大腿骨の頸部とは逆に大腿骨の転子部は血行が豊富です。

 

そのため転子部の骨折の場合、人工骨頭置換術ではなく骨をつなげる手術を行います。

 

大腿骨転子部骨折の詳細や手術については、こちらでご紹介しています。

ご興味がある方はご覧ください。

→大腿骨転子部骨折の手術やリハビリについてはこちら。

 

同じ大腿骨でも骨折する場所で手術の方法が違ってくるのがポイントです。

 

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まとめ

股関節の特徴として、曲げたり伸ばしたり、開いたりと全方向に動かすことができる関節です。

 

股関節は寛骨の寛骨臼と大腿骨の大腿骨頭から構成されています。

  

受け皿である寛骨臼はくぼんでいますが浅いため、大腿骨頭を全て覆うことができず不安定のため、これを補うために関節唇があります。

 

関節唇の他に大腿骨頭を安定させるインナーマッスルとして、腸腰筋、深層外旋六筋、小殿筋があります。

 

大腿骨頭の周りには関節包という膜があります。

関節包の内側が関節内で、関節包より外が関節外となります。

 

大腿骨には血液が通っています。

関節内である大腿骨頭〜頸部にかけては血液乏しく、大転子のように関節外の骨は血流が豊富です。

そのため骨折の場所により手術方法が異なります。

 

今回は股関節の重要な点についてご紹介してきました。

股関節を理解するためにはこの重要な点を押さえておきましょう!

 

参考・引用文献

1)坂井建雄ら:プロメテウス解剖学アトラス解剖学総論/運動器系 第2版.医学書院.2011

2)藤岡幹浩:大腿骨頭壊死症とは.整形外科看護18(9).904-909, 2013.

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