10m歩行のカットオフ値(基準値)とやり方を徹底解説! 目的や文献の歩行速度をご紹介!

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バランス能力を簡単に調べる方法の一つに10m歩行テストがあります。

10mを歩く速度などを計測し、ある基準を目安にバランスの良し悪しや、歩行自立を判断します。

今回は10m歩行のやり方カットオフ値(基準値)10m歩行と日常生活の関係についてご紹介します。

 

10m歩行検査はリハビリでも用いる評価法の一つですが、とても簡単なため誰でも行える検査になります。

それでは10m歩行の検査法からご紹介していきましょう。

 

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10m歩行の検査方法とは?

10m歩行検査はすごく簡単で、10mを歩くスピードや歩数を計測します。

〜使用する道具〜

 直線距離14m以上ある環境

 ストップウォッチ

 

計測距離は10mですが、実際に計測する際は10mに加え助走距離を2〜3mずつ設け、計14〜16mに設定します。

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 測定環境の設定

10mピッタリからスタートしてしまうと加速するまで時間がかかるため、本来の歩いているスピードを計測できません。

そのためスタート地点に助走距離として2〜3m設けます。

ゴール地点も同様に10mで終わりにしてしまうと減速してしまうため、ゴール地点を通過し2〜3m先まで歩いてもらいます。

 

こうすることで加速や減速の影響を除け、本来の歩いているスピードを計測することができます。

 

 時間の計測方法

時間はストップウォッチを用いて計測し、10mのスタート地点の通過でスタートし、ゴール地点を通過したらストップしましょう。

 

時間に加え、歩数もカウントしておくといいでしょう。

歩数をカウントしておくことで、歩幅や歩行率といった数値を算出することができます。

 

 歩幅の計測方法

  歩幅 = 歩行距離 ÷ 歩数

 

 

 歩行率の計測方法

歩行率(ケイデンス)とは、単位時間内の歩数のことを指します。

例えば、1分間で歩数が60歩の場合、歩行率は60steps/1minになります。

下の表のの20代の歩行率が110.6であり、上記は60のため歩行率は悪いという結果となります。

 

  歩行率 = 歩数 ÷ 歩行時間

 

カットオフ値(基準値)とは

ヒトの歩くスピードは1秒あたり1mとされているため、10歩行のカットオフ値はわかりやすく10秒です。

この10秒という数値がポイントで、一つの堺となっています。

10m歩行を10秒以内で行えれば、歩行を自立して行える一つの判断材料をして良いでしょう。

 

この他にも10m歩行のカットオフ値を報告している研究結果をご紹介しましょう。

 

 屋外歩行レベルについて

日常生活で『屋外を自立して歩けるレベル』と、日常生活で『屋外の一部を自立で歩けるレベル』の境界線は、0.8m/秒です。

これを10m歩行に変換すると、10mを12.5秒で歩けることが目安となります。

 

 カットオフ値10m ⇒ 12.5秒 以内

 

 

 屋外と屋内歩行レベルについて

さらに日常生活で『屋外の一部を自立で歩けるレベル』と『屋内の歩行のみ』の境界線は、

0.4m/秒です。

これを10m歩行に変換すると、10mを25秒で歩けることが目安となります。

 

 カットオフ値 : 10m ⇒ 25秒 以内

 

このように文献によって若干の違いはありますが、10mを10〜13秒程度で歩けることが重要となります。

 

年齢別の歩行速度も見てみましょう。

 

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ご自身の歩行スピードと比較し、同年代より歩行スピードが遅いのか、早いのか知っておくといいでしょう。

一概には言えませんが、同年代より歩行スピードが遅い方はカラダの機能が低下してきている恐れがあります。

そんな方は散歩など運動をどんどん取り入れていきましょう。

 

10m歩行と日常生活の関係とは?

10m歩行テストを行う目的として、歩行自立の判断材料になることや、日常生活を安全に行うための判断材料にもなります。

今回は10m歩行の結果と横断歩道・転倒との関係について見ていきましょう。

 

横断歩道と10m歩行の関係

普段、何気なく渡っている横断歩道は何秒で青から赤信号へ変わるかご存じですか。

 

多くは1秒で1m歩く計算で設定されているそうです。

10mに置き換えると10秒ですよね。

やはり10m歩行スピードの一つの基準は10秒となっているみたいです。

信号の点滅時間を加えると1秒+αありますが、やはりある程度の歩行スピードが必要となります。

 

最近では、高齢者が多い地域等では青信号の時間調整が行われているらしいですが、交通渋滞等を考えると劇的な時間の延長は望めないため、やはり歩くスピードと渡るタイミングがポイントになります。

歩きの遅い高齢者の方は、必ず信号が赤から青に変わったら渡るようにしましょうね。

 

10m歩行と転倒の関係

10m歩行は転倒とも密接な関係があります。

先ほど歩行自立のカットオフ値として10秒とご紹介しました。

これは10秒以上かかる場合は転倒する可能性があることを意味しています。

 

そのため10m歩くのに10秒以上かかる場合は、歩行補助具の検討も視野に入れます。

たとえば、杖を使わずに10mは歩けるが10秒以上かかってしまう場合は、屋外を歩く時に杖の仕様を検討したりします。

 

このように歩行速度やバランス状況に合わせ杖などの歩行補助具を選択したり、転倒リスクが高い場合は見守りや介助下で歩くようにしましょう。

 

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まとめ

今回は10m歩行についてご紹介してきました。

 

10m歩行は簡単にできるバランス検査の一つで、歩行を自立するための一つの判断材料となります。

ご自身の歩行状態を把握し、歩行に合った生活をするようにしましょうね。

特に横断歩道は気をつけてくださいね。

 

《参考文献》

1)長崎浩ら:臨床運動学 第3版.医歯薬出版株式会社.2008

2)Bohannon RW : Comfortable and maximum walking speed of adults aged 20-79 years :reference values and determinants. Age Ageing 26(1) .1997

 

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