高齢者の脊椎圧迫骨折の原因や症状、予防方法とは?! 骨粗鬆症とも関係あり!

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脊椎圧迫骨折は日常生活の何気ない動作でも起こり、しびれの出現や歩行困難になることもあるため、高齢者では特に要注意していただきたい骨折”の一つです。

今回は脊椎圧迫骨折の原因症状日常での予防法についてご紹介します。

脊椎圧迫骨折

『脊椎圧迫骨折(せきついあっぱく骨折)』みなさんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

この骨折は特に高齢者に多く、女性に多く起こりやすいのが特徴です。

圧迫骨折は背骨の中でも、胸椎(きょうつい)や腰椎(ようつい)の連結部分で起こることがほとんどです。 

圧迫骨折のご紹介の前に、簡単に背中の骨である胸椎や腰椎を確認してみましょう。

 

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胸椎や腰椎の構造とは?

背骨は頸椎、胸椎、腰椎、仙椎、尾椎で構成されています。

脊椎-min

 

背骨は1つの椎骨(ついこつ)が何十個も重なることでできています。

椎骨

 

みなさんが日頃言っている“背骨”にあたる部分が胸椎と腰椎のことです。

胸椎は椎骨が12個、腰椎は椎骨が5個重なることでできています。

この一つ一つの椎骨がそれぞれ動くことでカラダをねじったり、曲げたりすることが可能となります。

 

こちらのイラストをカラダを前屈させたときの、椎骨の状態です。

脊椎 屈曲-min

このように椎骨がそれぞれ前に向かって傾くことで、カラダの前屈が起こります。

 

さらに詳しい脊椎の構造や動きについてはこちらでご紹介しています。

ご興味がある方はご覧ください。

⇒頸椎、胸椎、腰椎の構造や動きについてはこちら。

 

それでは脊椎圧迫骨折についてご紹介していきます。

 

脊椎圧迫骨折とは?

脊椎圧迫骨折は“背骨”の骨折のことです。

この骨折は特に高齢者に多く、中でも男性に比べ女性に起こりやすい骨折の一つです。

 

特に発生する場所として、胸椎と腰椎につなぎ目の部分です。

医学的には胸腰椎移行部(きょうようついいこうぶ)といい、第11・12胸椎と第1腰椎の場所で起こります(好発部位)。

圧迫骨折 好発部位-min

骨折の原因といえば“歩いていて転んだ”“高いところから落ちた”などイメージする方が多いのではないでしょうか。

若い方の骨折原因は“高いところから落ちた”などの強い外力が加わることで起こります。

 

しかし“高齢者の脊椎圧迫骨折の特徴は弱い外力でも骨折してしまう”ということです。

“弱い外力”とはどのくらいの外力だと思いますか。

 

実はいつもと同じように“ただ椅子に座っただけ”でも骨折してしまうことがあります。

この他にも何か物を持ったひょうしに骨折してしまうこともあります。

このように脊椎圧迫骨折は日常生活で行っている動作でも骨折してしまうのです。

中には気づかないうちに骨折をしている方もいらっしゃいます。

 

圧迫骨折の症状として、背骨の痛みが最も多く、中には足にしびれがでたり、歩行困難になる方もいらっしゃいます。

 

次に高齢者の背骨の特徴について簡単にご紹介します。

 

高齢者の脊椎の特徴とは?

高齢者の特徴として骨粗鬆症があります。

骨粗鬆症とは骨密度が低い状態のことで、わかりやすく言えば骨がスカスカの状態です。

 

そのため”ちょっとした力でも折れやすい状態”となっています。

 

骨粗鬆症は男性と比べ女性に多くみられます。

女性に多い理由として、閉経後のホルモンバランスの崩れが原因の一つとしてあげられます。

骨粗鬆症の予防方法や治療法、骨折との関係についてはこちらでご紹介しています。

⇒骨粗鬆症の詳細についてはこちらです。

 

もう一つの特徴として“円背(えんぱい)”があります。

円背とは猫背のことです。

高齢者の多くは背中が丸まっている人が多いですよね。

 

実は背中を真っ直ぐに保つことは筋肉の働きによって行われます。

地球上にいる限り、人間のカラダには常に重力がかかり続けています。

この重力に対しカラダを真っ直ぐに保てる力がないと、徐々に背中が丸まってしまい、最終的に背中が丸まった状態で関節が固くなることで“円背”が完成してしまいます。

 

高齢者の背骨の特徴

骨自体がもろくなっている(骨粗鬆症)

②円背になっている(猫背)

 

脊椎圧迫骨折の原因とは?

先ほどもご紹介しましたが、脊椎圧迫骨折は日常生活の何気ない動作でも起こります。

 

起こりやすい場面の例

①椅子にドスンと座ったとき

②尻もちをついたとき

③床の物を持とうとし持ちあげたとき(例えば:お米や砂糖など)

④物を持って移動しているとき(例えば:洗濯物の入ったカゴなど)

 

このような日常生活の場面で起こります。

では、なぜこのような動作で圧迫骨折が起こってしまうのでしょうか。

 

高齢者の特徴として“円背(猫背)”があると先ほどご紹介しました。

円背の状態をイラストで見てみましょう。

このように背骨は前に弯曲を作るようなります。

 

円背 -min

 

円背-min

この状態は常に骨の前側に負担がかかっている状態です。

 

そのため円背の高齢者のほとんどは背骨(椎骨:ついこつ)の前側が潰れていることが多いです。

椎骨 

この状態で重いものを持ったり、ドスンと座るとどうなると思いますか。 

背骨の前側にさらに負担が加わり、脊椎圧迫骨折を起こしてしまうのです。

 

では圧迫骨折を防ぐためにはどうすればいいのでしょうか。

 

脊椎圧迫骨折を防ぐには?

それでは、いくつか脊椎圧迫骨折の予防についてご紹介します。

 

一つ目は”極力重いものは持たない”ようにすることです。

生活をしていれば、お米や砂糖など持つことはあると思います。

実際に持ってみればわかりますが、お米や砂糖は一袋数kgで売られているため、高齢者にとってはかなり思い食料品の一つです。

 

極力このような重いものを持つことは避けたほうがいいですが、どうして持たなければいけない場合は、小分けにして持ったほうがいいでしょう。

 

女性の場合、男性に比べ骨自体ももろく力もないため、必ず行ったほうがいい予防法の一つです。

 

二つ目は”ドスンと座らない”ようにすることです。

ドスンと座ると直接背骨に負担がかかります。

円背の高齢者が行うと、背骨の前側に負担がかなりかかるのは想像がつきますよね。

まずはドスンと座らないように注意しましょう。

 

注意以外にも、椅子が低ければ楽に座れるように座面の高い椅子に交換したり、肘掛けがついている椅子に交換したりと対応はいくらでもできます。

 

今回は2つ椅子をご紹介します。

一つはこちらの椅子のように、座面が高く、肘掛けがある椅子がいいでしょう。

この椅子は病院や医療機関で大活用されている介護チェアーになります。

 

もう一つは普段床に座っている方むけの椅子になります。

普通の椅子より座面は低くなりますが、床に座るよりこのように座面が少し高い椅子に座ったほうが、立ったり座ったりしやすく腰には優しいです。

実は私の祖母も床の生活をしているため使っています。

床から立ち上がるより、かなり楽に立ち上がることができています。

 

もし椅子についてどのような物が良いのかわからない場合は、お問い合わせいただければアドバイスいたしますので、お問い合わせフォームよりお願いいたします。

⇒お問い合わせはこちら。お気軽にご連絡ください。

 

三つ目は”背中を伸ばす運動”です。

高齢者の多くは身の回りの動作以外は、座ってテレビをみたり、昼寝をしたりして日中を過ごしている方が多いです。

この状態ではどんどん円背になっていく一方です。

 

これを防ぐためにも1日に数回、“バンザイ動作”を行ったほうがいいでしょう。

円背になると、背骨が伸びなくなることに加え、胸の開きが悪くなり、腕が上がりづらくなります。

“バンザイ動作”は誰でも簡単にでき、背中を伸ばせ胸も張れるお手軽運動です。

座った状態でもいいので、背中を伸ばし胸を張るように意識して“バンザイ動作”を行ったほうがいいでしょう。 

このように予防することで、事前に脊椎圧迫骨折になるのを防ぎましょう。

 

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まとめ

今回は脊椎圧迫骨折についてご紹介してきました。

脊椎圧迫骨折は高齢者に多く、日常生活の何気ない動作で起こる骨折です。

 

脊椎圧迫骨折にならないためにも、予め予防をしておくことがとても重要になります。

 

みなさん自身も、ご家族の高齢者の方々も、脊椎圧迫骨折にならないように予防をしておきましょうね!

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