骨盤まわりの神経や血管とは?! 腰神経についてご紹介!

この記事は約 6 分で読めます。

骨盤は体幹と股関節をつなぐ重要な部分です。

また骨や盤腰の周りには重要な神経や血管が多くあるのをご存知でしょうか。

今回は骨盤まわりの腰神経血管についてご紹介します。


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骨盤の構造は覚えていますか?

簡単に骨盤の構造の復習からしていきましょう。

骨盤は仙骨と左右の寛骨、尾骨から構成されており、寛骨はさらに腸骨、坐骨、恥骨にわけられていましたね。

寛骨

 

腸骨 恥骨 坐骨

 

この骨盤の中には内臓や太い動脈、重要な神経がたくさんあります。

 

骨盤の構造については以前ご紹介しているため、復習をしたい方はこちらをご覧ください。

→骨盤の構造についてはこちら

 

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骨盤の神経とは?

骨盤や腰周りにはこのように足までつながっている多くの神経があります。

 

腰神経

腰から出る神経は腰神経、仙骨から出る神経は仙骨神経といいます。

 

仙骨神経叢についてはこちらでご紹介しています。

ご興味がある方はどうぞ!

→仙骨神経叢についてはこちら

 

 

テレビや病院で『L(エル)の4』『L(エル)の5』など聞いたことがあるのではないでしょうか。 

『L』はLumbar never(腰神経)の略であり、L4は第4腰神経、L5は第5腰神経を指します。

 

腰には第1〜5腰神経(L1〜L5)があり、第1〜3腰神経と第4腰神経の一部は腰神経叢(ようしんけいそう)という神経の集まりを作ります。

残りの第4・5腰神経は骨盤に入り仙骨神経叢(せんこつしんけいそう)になります。

 

腰神経の一部は骨盤の周りを通るため、骨盤が骨折するとこの神経を損傷する可能性があります。

骨盤骨折についてはこちらでご紹介しています。

ご興味がある方はご覧ください。

→骨盤骨折についてはこちら

 

腰神経叢とは?

それでは腰神経叢についてご紹介します。

神経を一つずつみていきましょう。

 

腸骨下腹神経とは?

腸骨下腹神経(ちょうこつかふく神経)は第12胸椎神経(Th12)と第1腰神経(L1)からできています。

 腸骨下腹神経

 

この神経は主に腹直筋、腹横筋、内腹斜筋、外腹斜筋といった腹筋群の働きに関与しています。

腹横筋が最もカラダの深いところにあり、その上に腹斜筋や腹直筋があります。

腹筋群

 

この他に皮膚の感覚にも関係しており、お尻(殿部)の外側の感覚と、下腹部の感覚にも関係しています。

 

腸骨鼠径神経とは?

腸骨鼠径神経(ちょうこつそけい神経)は第1腰神経(L1)からできています。

腸骨鼠径神経

 

この神経は腹横筋と内腹斜筋の動きに関与しています。

皮膚の感覚にも関与しており、内ももの上側(大腿内側上部)、男性では陰嚢前部の皮膚、女性では大陰唇の皮膚です。

 

陰部大腿神経とは?

陰部大腿神経(いんぶだいたい神経)は第1・2腰神経からできています。

陰部大腿神経

 

この神経は大腰筋と腹横筋の働きに関与します。

大腰筋は腰椎から大腿骨の小転子につく筋肉で股関節を曲げる働きがあります。

大腰筋 

 

陰部大腿神経は途中から陰部枝と大腿枝という二つの神経に分かれます。

分かれた神経は男性では精巣挙筋の働きに関与し、その他の神経は太ももの前側(大腿前面)の皮膚感覚に関与します。

 

外側大腿皮神経とは?

外側大腿皮神経(がいそくだいたいひ神経)は第2・3腰神経からできています。

外側大腿皮神経

 

この神経は腸骨筋の動きに関与します。

腸骨筋は大腰筋と共に腸腰筋になり股関節を曲げる働きをします。

腸骨筋

感覚にも関与しており、太ももの外側(大腿外側部)の皮膚感覚に関与しています。

 

閉鎖神経とは?

閉鎖神経(へいさ神経)は第2〜4腰神経からできています。

閉鎖神経

 

この神経は大腰筋の働きに関与し、股関節を曲げる働きをします。

 

途中から骨盤の中に神経が入り、前側の神経は長内転筋、短内転筋、薄筋、恥骨筋の働きに関与し、内もも(大腿内側部)の皮膚感覚にも関係しています。

この4つの筋肉は内転筋といい、股関節を内側に閉じる働きをします。

内転筋 前

短内転筋は長内転筋より深いところにあります。

 

後側の神経は外閉鎖筋、大内転筋、短内転筋の働きに関与します。

外閉鎖筋は股関節を外旋させる筋肉の一つです。

 

内転筋についてはこちらでご紹介しています。

詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

→内転筋の解剖やストレッチ法はこちら

 

大腿神経とは?

大腿神経は第2〜4腰神経からできており、腰神経叢の中で最大です。

大腿神経

この神経は大腰筋、腸骨筋の働きに関与します。

 

大腿神経が大腿三角(スカルパ三角)を通り過ぎると多数に分かれます。

スカルパ三角とは縫工筋、長内転筋、鼠径靱帯でつくられるくぼみの部分であり、ちょうど鼠径部(そけい部)にあります。

スカルパ三角

 

主に縫工筋、大腿四頭筋、恥骨筋の働きに関与します。

感覚にも関与しており、太ももの前側と内側、脛と足の内側半分の皮膚感覚に関与します。

 

骨盤まわりの血管とは?

骨盤の周りには重要な太い動脈が通っているのをご存知でしょうか。 

腰椎の前に腹大動脈というヒトのカラダで2番目に太い血管があります。

 腹大動脈

腹大動脈は第4腰椎で左右の総腸骨動脈に分かれ、その後は内腸骨動脈と外腸骨動脈に分かれます。

このように骨盤の周りには重要で太い血管があり、この血管が損傷すると骨盤内で大量出血をする恐れがあります。

 

内腸骨動脈 

内腸骨動脈は骨盤内の臓器(膀、前立腺、直腸、子宮、腟)と外陰部、殿部に血液を運びます。

 

外腸骨動脈

外腸骨動脈は骨盤の外まで通っており太ももの前まで行くと大腿動脈になります。

 

大腿動脈

大腿動脈は太ももに血液を運び、その後は膝下の動脈へ送ります。

 

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まとめ

腰の神経は第1〜5腰神経まであり、一部は骨盤の周りを通るため骨盤骨折をすると腰神経を損傷することがあります。

 

有名な腰神経には、腸骨下腹神経・腸骨鼠径神経・陰部大腿神経・外側大腿皮神経・閉鎖神経・大腿神経などがあります。

それぞれ関係する筋肉や皮膚感覚に違いがあるため確認しましょう。

 

今回は骨盤の周りにある腰神経や血管についてご紹介してきました。

骨盤の周りには重要な神経や血管があることがわかったと思います。

みなさんも骨盤の骨折には注意しましょう!

 

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